色彩関係の検定について

色彩関係の検定について

今回は(も?)Web関係の話とは違いますが、
色彩関係の資格に興味を持たれている方向けに試験内容や
私の体験談などをまとめてみました。

「今度受けてみたい!」
「こんなことやるのねー」

などなど、興味のある方はぜひどうぞ。

カラーコーディネーター検定と色彩検定の違い

カラーコーディネーター検定も色彩検定も、どちらも色に関する知識を問われるものです。
・・・が、カラーコーディネーター検定は色彩調和論などの理論、
色彩検定は実際の配色技法などについてなど、同じ色に関するものでも試験の内容が若干違います。
勉強する内容自体はどちらも大差はありません。

検定の時期

カラーコーディネーター検定、色彩検定ともに検定は夏季・冬季の年2回(1級はどちらも年1回、冬季のみ)。
夏季はどちらも6月。
冬季は色彩検定は11月(※1級2次は12月)。カラーコーディネーター検定が12月に行われます。

カラーコーディネーター検定について

東京商工会議所が主催する検定で、工業系・建築系の色彩に強いです。
色彩調和論や配色技法など、色彩の理論についての知識を身につけられます。

■3級
・色の性質や配色、色彩調和など、色彩の基礎知識を問われる。

■2級
・色彩の歴史、照明の特性、色の測定法、色彩の心理的効果、配色などちょっと応用的な内容。

■1級
・3つの分野に分かれ、それぞれの分野の専門的な知識を問われる。

 第1分野・・・ファッション色彩
 第2分野・・・商品色彩
 第3分野・・・環境色彩

カラーコーディネーター検定について>>http://www.kentei.org/color/

色彩検定について

文部科学省後援の検定。
アパレル、グラフィックなどといったデザイン関係に強いです。
色を使った配色や色彩計画のプロセスなど、実践的な知識を身につけられます。

■3級
・色の働き、色彩心理、色彩調和など基本的な知識を問われます。

■2級
・光の性質、色彩調和、配色イメージのほか、ファッションやインテリアなど。

■1級
・色彩調和論、配色心理、色々な表色系(色を表現する方法)、色彩計画のプロセスなど。

色彩検定について>>http://www.aft.or.jp/index.htm

合格率について

どちらも7割以上で合格です。
・・・が、色彩検定は「満点の7割前後」なので、その年によって合格ラインが変動します。

■カラーコーディネーター検定
 2010年度
  3級:74% 2級:41.9% 1級:27.8%

 2011年
  3級:65.3% 2級:33.8% 1級:17.9%

■色彩検定
 2010年
  3級:68.68% 2級:60.11% 1級:31.13%

 2011年
  3級:72.31% 2級:58.81% 1級:28.23%

私が受験したとき

私がカラーコーディネーター検定2級、色彩検定2級を受験したのは2010年。
カラーコーディネーターのほうは、勉強していた問題よりも簡単だったので、
え?2級・・・だよね?」と問題用紙を見直した記憶があります^^;
この回の2級の合格率は50%近かったような。(例年30%台らしい)

ちなみに、2012年にテキスト改訂があったせいか、2012年6月の合格率がめっちゃ低かった・・・。
2級でも20%とか・・・。もしかしたら難しくなったのかも。

色彩検定のほうはカラーコーディネーター検定のように、時間を無駄に余らせないようにとのんびり解きました。
・・・が、あんまりのんびりしすぎて解き終わった時には残り20分足らず。
うわぁぁあああー!」と心の中であわあわしながら見直しをしましたorz

時間配分って大事ね、ほんと・・・。

問題用紙は持ち帰ることができます。
自分の回答を問題用紙に書き写し、終了後にテキストと照らし合わせてだいたいの点数を出せますし、
試験当日の夜に解答速報が出て確認ができたりします。

勉強法について

※あくまでも私の場合です。

テキストを読みながらノートに要点をまとめ、その後で問題集を解いていきます。
間違った箇所はその都度ノートに書き、これをひたすら繰り返します。
何度か繰り返すと弱い部分がわかってくるので、間違えやすいところを別途まとめて勉強しなおしました。
私は頭が決していい方ではないので、問題集を何周も解きました。

カラーコーディネーター2級も色彩検定2級も、テキストの内容がそのまま試験に出ます。
なので、テキストの内容を覚えれば合格に限りなく近くなります。
勉強した期間はどちらも半年ほど。

色彩検定1級は現在挑戦中ですが、こちらは2次試験まであります。
11月に1次(筆記)、12月に2次(実技)ですが、
2次は色の明度や彩度、色の変換方法、各トーンのイメージなどを覚える必要もあり、
さすがに1次が終わった後に勉強を始めても間に合いません(たぶん)
1次通過するかどうかはさておきで平行して2次対策も必要になります。
勉強期間も余裕を持って長めにとったほうがいいかも。

色の勉強をしたその後のこと

勉強する以前は、仕事でも何となく感覚で色を選んでいましたが、
配色技法などを学んだ後では色の持つイメージも考えながら、
サイトのイメージにあわせた色を使って提案ができるようになったと思います。
買い物に行ったときでも、服の色の組み合わせを見るようになりました。

色の勉強のきっかけになったのは「カラーコーディネーター」という名前に惹かれたからでしたが、
(きっかけが無粋なのはこの際気にしない)
バランスのいい配色やインテリア、照明についても勉強することができ、
生活にもちょっと活かせる資格だなーと思います。

どちらも最初はとっつきにくいですが、覚えていくと楽しくもなってきますよ。
色彩に興味のある方はぜひチャレンジしてみてください!